· 

【4日目】ロシア1日目(前編) 電車に揺られて

10月19日 (シベリア鉄道 3日目/6日中)

 

8時に目覚める。

この生活が慣れてきた。

今日からロシアだ。

あと3回夜を数えるとモスクワである。

 

この鉄道でわかってきたことは、

朝、7時に日が出て、7時には日が暮れる。(10月後半の旅行の場合)

その繰り返しである。

この生活をどう制するかがシベリア鉄道の楽しみ方かもしれない。

 

景色が見れるのは日が昇っている間に限定されることであり、

夜はやることがなくなるため、昼は景色を堪能し、夜は何か本を読むことで

時間を過ごすこと、それをルールとし課さないと、

瞬く間にただ過ぎていく毎日になる、

 

そう思い、1日の予定を作っていくことから始めようと誓い、

ノートにやるべきことを書き出し、1日を始めることにした。

 

 

3日目。はこのあたりを走る。

 ウランウデ(Ulan Ude)からニジニェウージンスク(NIZHNEUDINSK)までである。

 

ウランウデ(Ulan Ude)は、ブリヤート共和国の首都である。

 

おそらく、相当の地理好きでない限り、このブリヤート共和国とやらは、おそらく知らないと思うが、

自分もこの地域に来るまで、ブリなんとか共和国という名前も、その存在も知らなかった。

 

モンゴルの時にも記載したが、

ロシアは「ロシア連邦」であり、ロシアと小国の集まりを足して、ロシア(連邦)と呼び、

ブリヤート共和国は、ロシアの中にあり、独立国家では無い。

 

 

もちろん、扱いとしてはロシア領内の国であり、パスポートチェックなどがあるわけではない。

 

詳しくは、ブリヤート共和国にサンタクロースとしてお呼ばれした、パラダイス山元の旅行記を読んでもらえたら。

 

(すっげーおもしろい。)

 

youtubeもアップされているので、転記しておく。

ブリヤート最古の教会は、ロシア正教でした(笑)チベット仏教を期待したのに・・・。

 

 

 

少し、ロシア連邦における、共和国について、追記すると、

ロシアには22の共和国があり、ロシアと各共和国の力関係は、下記のようである。

 

wikipedia (ロシアの共和国)から抜粋すると、

「共和国」は、州や地方や自治管区といった連邦構成主体とは持つ権利などが異なる。まず共和国は、独自の公用語ロシア連邦憲法第68条による)や独自の憲法を持つことができる。

 

共和国という連邦構成主体に対して認められる実際の自治のレベルや範囲はそれぞれに異なっているが、一般的には非常に広範にわたる。各共和国は議会が立法権を持つが、共和国の作った法律は連邦の憲法としばしば衝突を起こしている。また各共和国の首長(大統領)も非常に強い権力を持つ。

 

ただし2000年代に入りウラジーミル・プーチン大統領を務めた時期に、連邦憲法の優位と中央集権を確立する目的で共和国の自治権は大きく削減されている。連邦大統領が地方を監督するために、プーチンは連邦を7つに区分して州や共和国の上に連邦管区を置き、連邦の法や憲法に違反しないかどうか共和国の活動を監督するようにした。さらにプーチンは各共和国の立法府の権限を強め、逆に首長(大統領)の権限を弱めた。共和国の首長(大統領)の選び方も、プーチンの時期に直接選挙が廃止されてロシア連邦大統領が指名するようになっているが、各共和国の議会の承認は必要である。

 

つまりは、ロシア国内にある共和国は、独自の言語や法律を作れるのが原則であるが、

現在、プーチン(ロシア)大統領が、かなり、共和国への監視を強めているというのがわかる。

 

時々ネタとしては、

数年前に、ロシアがクリミア半島をロシアが攻めたとか、なんだかんだいう話があったが、

クリミアはもともと、ソ連時代から独立を希望していたが達成できず、ウクライナの中にある自治共和国になった。

 

しかし、昨今、ウクライナの経済悪化に伴い、その隙にロシアが割り込み、

ロシアへの自治共和国に組み込んだというのがクリミア問題である。

 

ちなみに、クリミアは、

黒海のど真ん中にあり、第二次世界大戦終盤に行われたヤルタ会議の行われた「ヤルタ」もクリミア半島にある。

(下記写真参照)

 

ロシアの共和国の話は一旦置いておくとし、

 

ちなみにこのブリヤート共和国は、ブリヤート人が多く住み、

モンゴル系の民族である。(モンゴルの日記を参照

 

50年前訪問した際に母親が、「日本人みたいだった」、と言うのは、

ある意味納得のいく。

 

※もともと、モンゴル民族が住んでいたが、バイカル湖の資源を求めて、

ロシアが攻めてきたのが、ロシア支配の始まりである。

 

 

そんなことは置いといて、

この地区で有名なものとしては、バイカル湖である。

 

琵琶湖の約50倍の大きさを誇り、

透明度の高さの高さは世界でも屈指だそうで、

また、全世界の淡水の5分の1があると言われ、

唯一淡水でアザラシも住むと言われている。(バイカルアザラシ

 

しかし、

しかしである。

 

シベリア鉄道の私の乗った電車は、

開けられる窓がない、

外の空気を感じるのは車両の連結部分だけで、

目の前に広がるバイカル湖を前にしても

 

 

透明度や水の深さをはかることなど不可である。

ただ、車両から見える湖をただ見ることしかできない。

 

朝目覚めた8時から、車両からは、湖は見えた。

約4時間ほど、湖に沿うようにして電車は走り、

ただ、「嗚呼・・・バイカル湖」と、生殺し状態でバイカル湖を堪能するだけであった。

 

話は飛び飛びになったが、

そう、朝起きてからずっと、湖しか見えない、そんな景色を楽しんでいた。

 

そうなると必然的に、

景色を日の出から楽しむというより、

読書をしながら景色をチラ見して、過ごすということが賢明という

判断をするようになった。

 

一つ言えることは、

心の中で、「暇だ退屈だ」という思いを持った瞬間に一瞬にして

この電車は恐ろしく苦痛な鉄道になるということは知っていたので、

何かをするという、(たとえば、本を読むとか、ノートにメモをかく)

まるで受験生のように、自分を律しながら過ごすことを求められる。

 

いや、そもそも

暇ってなんだろう・・・そんな哲学的な問いを持ち出したのは

翌日(4日目)のことであるが、その話はこれから書くことにしよう。

 

ちなみに、昨日に続いて

食堂車へ向かうも、食堂車両はモンゴルまでで、ロシアに入ってからは

切り離されており、存在しなかった。

 

これからは、自分が持ってきた食料と、たまに停車する駅で食料を買い、

また、車内では景色を楽しみながら、余暇を楽しむということに絞られたのであった。

 

まず、「俺たちバブル入行組」を読了。

結論としては、

池井戸潤の小説と「半沢直樹」を比べると、テレビのほうが断然面白い

ということだった。

 

ドラマのほうが、

・美樹の人間性がしっかりと表現されていたこと

・国税がしっかりと絡んでくるところ

・仕返し劇(成敗)として描いたところ

と、あとで本を読んだら少し残念であった。

 

この本の最後の「半沢直樹」の人事への思いは興味深い。

少し引用する。(なんか自分の言葉を代弁しているようだった)

 

「銀行というところは、人事が全てだ。

 ある場所でどれだけ評価さえたか、その評価を測る物差しは人事である。

 だが、その人事は常に公平とはかぎらない。出世をする者が必ずしも

 仕事のできる人間ではないことは周知の事実(中略)」

 

「古色蒼然とした官僚体質。見かけをとりつくろうばかりで、根本的な改革は

 全くと言っていいほど進まぬ事なかれ主義。蔓延する保守的な体質に、箸のあげさげにまで

 こだわる幼稚園宛らの管理体制。なんら特色ある経営方針を打ち出せぬ無能な役員たち。

 (中略)世の中に納得できる説明ひとつしようとし無い傲慢な体質」(pp.355より)

 

 

あと、歯を磨いたり、筋トレしながらして昼を迎えた。

そうしていると、

次は、誰かが部屋のドアをノックするではありませんか。

 

シベリア鉄道は、

たまに部屋をいきなり開けてくる失礼な人がいる。(昨日のパスポートチェックなど)

 

まるで受験勉強をしていたら、親が急に勉強しているかを抜き打ちチェックしにくる

あの、「飲み物持ってきたよ」という奇襲攻撃に似ている。

 

開けると、

着飾った白人のオバはん二人である。

 

「はいー、シベリア鉄道のお土産いかがですかー?」と。

 

記念のペンや、コップ、人形など様々あったが、

とりあえず、コップ二つと、鈴みたいなものを購入。

2600ルーブル(約5000円)であった。

なんか、久しぶりに人と会話をしたので、

嬉しくなってオバはん二人の写真を撮らせてもらったが、

一人は笑顔はなかった。

その後、なんだかんだしているうちに

13時30分? イルクーツク(Irkutsk)に到着。

 

 

かつて母親も訪れたらしい、かの有名なイルクーツクである。

(半月前まで聞いたこともなかったが。)

 

45分停車時間があり、なりふり構わず走り、駅を飛び出し、

母が見たであろう、イルクーツクの景色を見に行く。

おそらく、この町のボロさを見る限りは、50年前も今もそう変わっていないだろう。

ロシアに来てまだ半日とあり、ややビビりながら、駅前を探索。

 

気温は8度である。

なんとなく、スペル的にスーパーっぽいところに入ると、スーパーだった

この地区の名産(バイカル湖のみに生息する)、

オームリという(鮭の仲間の)魚を食べようと

探すも、そもそもオームリが何かしらず、買った缶詰は単なるタラだった。

またピロシキもゲット。鮭のつまみもゲット。

レジで店員さんに何か言われたが、何一つロシア語がわからず、苦笑いをしたが、

多分重要なことを言われたわけではないだろう。

 

上記のように、大量に食料を買い込み、

とりあえず、毎晩夜は一人酒盛りをしようとそう決めた。

 

食料を並べてみると、待ち遠しくなり、

アホほど塩っぱい鮭を肴に、ウォッカを飲み寝落ちした。

 

なんだかんだで、昼から酒を飲む生活がこの日から始まった。

 

 

夜へと続く。(後編へ)

 

 

 

 

 

【旅行メモ】

◎食料を買い込める駅

・ウランウデ(Ulan Ude)・・・時間がはやくわからず

・イルクーツク(Irkutsk)・・・買い込めます。

 駅の外にスーパーがあるので、ダッシュで行くことをお勧め。

 

 

・ジマ(JIMA)・・・おそらく売店もなし

 

 

◎注意事項

・中ロ列車は食堂車がこの時からなくなっている

・ロシアから、電化する。