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【モスクワ】滞在記 壱 前書きに代えて

 これから旅行記は、モスクワ編に突入するが、

どういう風に、モスクワを伝えようか・・・、そこに時間がかかっており、更新が遅れている。

 

モスクワってすごいんだよ、

モスクワって美しいんだよ、

という、現場の興奮を文章にすると、

 

読まれている方には、モスクワの正確さが

伝わらない気がしてならない。

自分の経験と照らし合わせて何がすごいのか?それがわからない。

 

と言うのも、

旅行ってなんだかんだで人生や旅行経験や感性がモノを言うことも多く、

「ここはどこどこと街の雰囲気が似ているな」

「この建築はこの時代特有のものだな」

「ここは他とは違ってるな」

 

など、過去の引き出しを尺度にしながら

その土地や街を見るものである。


 

※例えばヨーロッパを旅行したことがある人にとっては、

 街のある程度の親和性というか、似通っているよね、という感覚はあるが、

 初めての人には、全てが感動的であろうかとは思う。

 

上記のように、

その尺度などは人それぞれ異なるものであるが、

読まれている方に、分かりうる尺度でうまく説明出来れば

少しモスクワという土地が伝わるかもしれない、

そんな思いでこれからの旅行記を進めていこうと思う。

 

※昔、「ガンジス川近くで食べたカレーが美味しかった」と人から聞いて

 インドのカレーとはどんなものだろうか?

 とインドでひたすらカレーを食べたが、日本にあるインド料理屋さんと

 さほど差はなく、むしろ、日本で食べる方が少し高級感があって美味しかった。

 おそらく、人の評価なんてかなり恣意的なものだと思う。

 

 

食べ物の話は置いといて、

旅行観の話に戻すと、

 

最近、会社の人と海外の話をしていると、

「海外なんて歩くだけでも怖い」

「一人で行けるなんて勇気あるな」

などと言われる。

 

海外に行かない人からすると、確かな意見であり、

私も初めて行く土地に対して、最初はやはり警戒心しかしない。

 

今回も、モスクワって想像ではめっちゃ怖い所と思っていた。

 

ただ、行って思ったことは、

モスクワは、警察が多すぎて、逆に警察が怖い、

治安はかなりいい、というのが感じたところであった。

 

 

 

このように、

一つずつ、読まれる方への引っ掛かりをほどきながら、

身近に土地を感じるような旅行記を書いていこうかと思う。

 

 

 

 

 

★モスクワはヨーロッパ最大の都市である。

 

えっ!と思う方もいるかもしれないが、

人口で見るとモスクワは、ヨーロッパ最大の都市である。

 

※都市の定義ってのは大変難しく、どこまでの人口をその都市の人口と数えるか?

 人口ではなく、GDPが都市の大きさを測る定義では?など様々な尺度が実際はある。

 

 

 

人口の測り方にもよるが、モスクワは、人口1250万人の都市である。

 

人口の推移は下記の通りである。

 

以前書いたが、

ロシアの人口は、日本とほぼ同じで、1億4000万人のため、

約1割がモスクワに住んでいるという計算になる。

 

 

都市の人口については、世界的には、2つの計測法があり、

・200m以上離れずに建物が連続している都市を一つの都市とみる考え方ーa

・人口密度が400人/m2以上が連続して続く都市を一つの都市とみる考え方ーb

 

で、aの考え方だと、モスクワの人口は1250万人であるが、

bの考え方だと、1685万人と、都市としてのエリアがさらに拡大する。

 

ヨーロッパだと、aの考え方で、パリが約1000万人と見て、ヨーロッパの第二位に当たる。

 

このように、世界的な都市の計算方法としては、

だだっ広く、人が多く住んでいる所を都市として定義しているわけである。

 

 

その考え方だと、平野続きに都市を形成してきた日本は、世界的に見たら大都市だらけになる。

 

 

なんと、

東京の都市人口は、3000万人で世界1位である。

(200m以上離れずに、建物が連続しているaの考え方ので見た場合である。)

 

ほんまかい!と思うが、

大阪が、ロサンゼルスよりもモスクワよりも人口が多い。

 

 

bの考え(人口密度が400人以上の都市)でも、大阪は、モスクワよりも都会である。

 

このデータが何を意味するか?

モスクワ=大都市と言えど、さほど驚くなかれ、である。

(aでみると)人口密度がモスクワは2000人と東京の3分の1、大阪の2分の1、とまだ住みやすい土地だろうと想像がつく。

 

正直、この都市の計算方法を見て感じたことは、

日本だと、新幹線で都市に着く随分前から、都会を感じたが、モスクワ含めロシア全般では、

都市に到着する直前にならないと都会らしさを感じなかった。

 

数字をみると、確かに都市の定義では、日本の方が人口が多い理由がわかる。

 

 

では、経済規模としてはモスクワはどうなのか?

 

★モスクワはヨーロッパ3位の経済都市である。

 

モスクワの総生産(GDP)は5533億ドルで、

ヨーロッパではロンドン、パリに次ぐヨーロッパ三位で、

世界10位の経済規模の都市である。こちらを参照

 

GDPとは、以前の日記でも記載したが、

「一定期間内に国内市場で新たに生み出された付加価値の総額」であり、

超簡単に言えば、どれだけの経済活動がなされているか?の総額である。

 

モスクワの10位がすごいかどうか、これは判断が微妙な所であるが、

ここでも一位は、東京である。(1兆6000億ドル)

 

 

意外に東京はすごい都市である。

 

2位以下を簡単に書くと、

2位 ニューヨーク 1兆4000億ドル

3位 ロサンゼルス 8600億ドル

4位 ソウル    8500億ドル

5位 ロンドン   8350億ドル

6位 パリ     7150億ドル

7位 大阪・神戸  6700億ドル

8位 上海     6000億ドル

9位 シカゴ    5630億ドル

10位モスクワ   5533億ドル

 

 

 

ってことは、

東京は、人口でも経済規模でも世界最大の都市というのは、数字上ではわかる。

 

と同時に、モスクワより大阪の方がGDPが上と思うと、モスクワってショボいと思うべきなのか、

大阪を誇りに思うべきなのか、評価は難しいが、

人口的にも、経済規模的にも、モスクワと大阪はほぼ等しいというのがデータでわかる。

 

 

※ 昨今の関西は、インバウンドで儲かっていますが、

 世界規模で考えた場合、大阪の都市としての魅力があることと、

 逆にインバウンドがないと、大規模な経済的な発展はないもので、少し納得するものでもある。

 自分は大阪生まれ、大阪育ちってのは、都会っ子だったんだなとシミジミと感じる。

では、何がモスクワの魅力なの?

 

そう思う人もいるかもしれない。

モスクワは、ソ連時代に社会主義国家として、様々な建造物を多く残している。

 

それは地下鉄の構内のアートであったり、

街中にある銅像であったり、

街並み全体であったり、

 

都市形成という意味では、

ヨーロッパらしい美しさというのが遺憾無く発揮されており、

そこに社会主義国家の色が塗られ、

さらに、アメリカへの対抗意識があり、高層ビルを建てたりと、

100年前に首都が移転されてから出来た比較的新しい都市である。

 

その国家としての複雑さを少し感じることのできる都市かもしれない。

 

首都を見ることで国全体を理解できるのか?

 

上記の問いは、

私の中で旅行を考える際の大きな疑問としていつも持っている。

 

私の答えは「わからない」である。

 

ただ、世の中の旅行者は、旅行中に訪れる都市は2〜3箇所であり、

その時間で国を理解しようとしている。

(国内旅行でも然りで、一つの都道府県内で訪れる町は2つ3つであろう)

 

それでその国を理解しようなんて甘いよ、というものではなく、

 

首都がどれだけその国の顔として、その国の全体像を示すか?

という点では、(私の中では)モスクワは、ロシアという国の顔としての役割を果たしており、

モスクワに行けば、ロシアがだいたいわかる!と言っても過言ではないかもしれない。

(ある意味、ロシアのハイパーな部分がモスクワかと。)

 

 

★読み進めるにあたり

 

モスクワからの旅行記で読んでいくにあたり、

①読み方がややこしい地域が多い。

②地理がわかりづらい

③建造物が何かわかりづらい

 

この3点のため、とにかくわかりづらい日記になりそうである。

 

ただ、

2018年にロシアでW杯があり、大量の日本人観光客がロシアを訪れて、

かなりの量の情報をネット上に残してくれたこともあり、

その情報を元に、わかりづらかったモスクワという土地を

少しわかりやすく伝えられそうである。

 

ということで、これから書き進めていきたいと思う。

 

 

では、

2018年10月に戻り、また日記を再開するとする。