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モンゴルで年越し②ウランバートル について

ウランバートル について、現地のお金も持たないまま、1日目を終えたわけであるが、

ウランバートル ってどんな街なのか?

それを示しながら、話を進めていこう。

 

ウランバートル は、言わずと知れたモンゴルの首都である。

人口は150万人が住み、モンゴルの全人口(300万人)の半分が住む、

まさにモンゴルの中のトップ中のトップの都市である。

 

人口が2位の都市は、やや近隣にあるエルデネトという都市であり、10万人に行くか行かないかの

街であり、一言で言えば、ウランバートル 以外都会ではない、といえばわかりやすいかもしれない。

 

以前の日記を見てもらえたらわかるかもしれないが、

ソ連の支配が続いた時代は、人の移動が制限されており、

各地に人が散らばっていたが、1992年にモンゴル国が建国され、

様々な規制などが解かれ、資本主義社会になっていく中で、

大きく人口が流入してきた街がウランバートル である。

 

例えば、これまで遊牧をしてきた人たちは、

国が羊やヤギを買い取り、市場へ流す役割をしていたが、

 

そこの組合がなくなることで、ウランバートル から離れた土地に住む

人々は、移送コストを自身で背負わなくてはならなくなる。

 

するとどうなるか?

同じ羊やヤギが、移送コストを伴わないウランバートル 周辺では高く売れ、

遠方だと、同じ価格だと、移送コストも増えると、到底、ウランバートル では

高額になるため、価格競争で勝てなくなり、必然的に、価格を抑える必要が出てくる。

 

要するに、

田舎では、安くしか買ってくれず、

ウランバートル では高く売れる。

 

となると、遊牧民たちもウランバートル 周辺に住むようになり、

なんか、街中にゲルがポツンと急にあることも珍しくなくなる。

 

また、人が増え、ウランバートル の人々は生きていくために

悪い商売をする人も増え、治安も悪くなる。

 

そんな形で、ウランバートル は、

モンゴルでありがなら、モンゴルらしからぬ都会でひらけた街である。

 

(こんな感じで、ホテルの下にもゲルがあった)

 

 

 

また、ウランバートル は、

実は、標高1300mほどの高地に立つ首都である。

同時に、1300mながら盆地でもある。

噂では、世界一さむい首都と言われ、

私が行った同時期は、毎日、最低気温はマイナス30度を下回る気温で、

クソ寒い。それを基本情報として持っておいてください。

 

オフィシャルな記録によれば、一年の平均気温などは下記の通りである。

そこにさらに問題なことは、空気がめちゃくちゃ汚いことである。

 

石炭をバンバン燃やしていることが1つの原因であるが、

それ以外に、地形的な理由もあって空気が悪い。

一説には、世界で2番目に空気が汚いとまで言われている。

 

理由は、

地表が凍りつくことで、上空よりも地表の方が温度が下がり、

上昇気流が起きず、空気が下に沈み込み、出した排気ガスは上空に舞うことなく、

盆地内で、綺麗にドーム状になりおりてくるようである。

 

そんなこともあり、PM10は、東京の10倍以上の数値で、

街中は、ただただ、燃料を燃やした匂いが立ち込め、

息苦しさしかない。(かつ寒い)

 

旅行中に着ていた上着は、今も匂いが消えず、心から嫌な気持ちで今も過ごしている。

調べると、日本の環境省がこの環境問題に対して、色々と対応を考えているようで、

このページに色々と載っているので、一度見てもらったら面白いかもしれない。

※今、ウランバートル の環境問題は、世界的にも話題になっている、と思っても過言ではないと思う。

 

また、

人口150万人というが、それほど人が多く住んでいるようにも思わない。

ウランバートル の街がどこまでをさすかはわからないが、行政区としては広いようで、

人口密度は、300人弱/㎡である。

 

ただ、広い土地のようであるが、街として見る所としては、

南北10km 東西10km のエリアであろう。

いや、南北5km 東西5kmでだいたい事足りる。

いや、南北3km 東西3kmでもいいんじゃないか?とも思える。

 

過去に旅行した人や、本、ブログ、あらゆるものを見ても、

「ウランバートルには見る所は何もない」という事を言われる。

 

それなら、

ウランバートル はなんなのか?

 

誤解を恐れず言えば、

「遅れた経済のなかで、人々が必死に生きていくための運命共同体としての都市」

みたいなもので、

都市としての魅力は限りなく0に等しい。

 

 

もう少しディスるとすれば、

モンゴルの列車は、物資の輸送がメインで、ほぼ1路線しか走っていない。(下記、株式会社日新より)

国土が日本の4倍あるが、東西の移動は車しかない。

バスの場合、都市間の移動は、基本ウランバートル からしか発着しないため、

旅行をする人間にとっては、本当に苦労をかける国である。

 

逆に、それこそが、

遊牧民の国、モンゴルという国である。

 

きちんと旅行しようと思ったら、2週間は最低かかるなと今になったら思う。

 

 

そんなウランバートル であるが、

よく訳も分からず、どんな都市なんだろうか、モンゴルってどんな国なんだろうか?

とあまり疑問を持たず訪れたのが私であった。

 

本でモンゴルのことを読み、知っていたつもりではあったが、

行ってみると不便さであったり、

街並みや経済を肌で感じたり、

逆に変な違和感を覚えたり、

いろんな感情を持ちながら、旅行をした。

 

そんな基本的な情報を理解してもらえた上で、

2日目の旅行記を読み進めてもらえれば、

大変、理解しやすいのではないかと思う。

 

 

ということで、次へ続く。